根管治療
根管治療とは、歯の神経にむし歯が達した際に行う神経の治療です。神経が入っている根管と呼ばれる細くて小さい管の中を徹底的に清掃し、薬を詰めて被せ物で歯質を補います。汚染された神経や血管を少しでも取り残すとむし歯が再発する恐れがあるため、高い技術が求められます。
根管治療で歯の神経を失うと、歯に十分な栄養が行き渡らなくなることでもろくなります。しかし、根管治療を行わなければ、歯はさらにもろくなります。そのため、歯の神経に到達したむし歯はできるだけ早く治療を受けることが大切です。
当院では、精密な根管治療によって治療の成功率を高め、再発リスクを大きく低減しておりますのでご安心ください。
マイクロスコープによる根管治療
根管治療の精密さには、単なる治療技術だけではなく使用する医療機器も関係します。根管は細くて小さい上に、複雑に分岐しているため、肉眼での治療には限界があります。当院では、視野を何十倍にも拡大できるマイクロスコープを使用しておりますので、精密な根管治療を行えます。
歯科用マイクロスコープによる根管治療の4つのメリット
1.感覚に頼らない治療
経験や勘に頼って根管内を清掃する場合、取り残しのリスクが高まります。マイクロスコープを使用すると、患部を正確に確認できるため、取り残しのリスクと患者さまの負担の軽減につながります。
2.治療の成功率が上がる
問題のある箇所を正確に把握できなかった場合にマイクロスコープを使用することで、治療の成功率が上がります。従来では治療を行えなかったケースにも対応できる可能性があります。
3.再治療のリスクを抑えられる
マイクロスコープを使用することで根管内をすみずみまで観察できます。その結果、汚染された神経や血管の取り残しを防げるため、再治療のリスクを抑えられます。
4.痛みを抑えられる
マイクロスコープを使えば、削るところを最小限に抑えられるため、健康な歯質をより多く残すことができます。また、傷口も最小限に抑えられるため、従来の治療と比べて傷が早く落ち着きます。
根管治療が必要な症状
むし歯が神経に到達して激しい痛みが起きている
むし歯が神経に到達すると、激しい痛みが起こります。生活に支障をきたすため、できるだけ早く根管治療を受ける必要があります。
根管内の神経が壊死している
神経に達したむし歯を放置すると、やがて神経が壊死して痛みを感じなくなります。また、歯をぶつけて神経が著しく損傷した場合も同様です。死んだ神経は根管内で腐敗することで細菌を増やし、歯の根の先に膿の塊を形成します。そのため、根管内の神経が壊死して痛みがなくなったとしても、根管治療を受ける必要があります。
根管内に膿が溜まった時
壊死した神経を放置して形成される膿の塊は、歯根嚢胞といいます。放置すると痛みや腫れが起きるため、膿を取り除くために根管治療を行う必要があります。